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紅茶


硬水と軟水という言葉ご存じですか?紅茶の色や味や香りを引き出せるのは軟水 なのです。日本の水道水は軟水ですので、くみたての水を沸騰させて使うのが一番 と言われています。
軟水、硬水と言うのは、水に溶けている 酸化カルシウムやマグネシウムなどミネ ラル分の量によって決まります。 酸化カルシウムの分量が多い水を硬水、 少ない水を軟水といいます。

ミネラル分は、紅茶のうまみ成分「タン ニン」を結合させる働きがあります。 タンニンが結合すると色が暗くなり、 苦味が増してしまいます。 つまり、紅茶のおいしさの元を溶け出す のを防ぎ、紅茶本来の香りなども防いで しまうのです。
日本の水は幸い、軟水ですので、香り高 い茶葉を充分に味わうことができます。


■ ミネラルウォーター
ペットボトルに入ったミネラルウォーターは、空気が含まれていないため、紅茶には 適さないのです。また、本来のミネラルウォーターは、マグネシウムやカルシウムなど 多くミネラルを含む硬水がほとんどです。(ラベルの表示を見てみてください。) しかし、ミネラルウォーターでも、中には純水や天然水がありますので、そちらなら 大丈夫です。
■ 二度沸かしのお湯、沸かし過ぎのお湯
沸かし過ぎたお湯は、水の分子が蒸発してしまい、カルシウム濃度が高くなっています。 そうすると硬度が高くなり、せっかく硬度の低い軟水を沸かしても、無駄 になってしまい ます。
二度沸かしのお湯は一度冷めてしまうと、茶葉の美味しさの元を溶かす力が、すでに 無くなっているので、美味しいコクが出てこない水に変化してしまうのです。
■ 魔法瓶ポットのお湯
魔法瓶の湯は、時間が経つに連れて温度が低くなるのは、ご存じのとうり。再沸騰させ ると、上記の二度湧かしのお湯と同じ事になるので、適しません。

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