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20004年9月23日 ル・コルドン・ブルー上級試験が催されました。
フランス料理学校「ル・コルドン・ブルー」をご存じですか?「ル・コルドン・ブルー」
の名前を世界中で一躍有名にしたのが、オードリー・ヘップバーン主演の映画「麗しのサブリナ」です。
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この映画の中で、「世界で一番の料理学校」 として、ル・コルドン・ブルーが映画の舞台 となり、世界中で一躍有名になったフランス料理学校なのです。
映画の中では、周りがとてもテンポ良く片手で卵を割る中 、オードリーだけ上手に割れず、卵を手の中で握りつぶしてしまうなんて場面
がありましたが、本当にそんな素人が料理上手になれるのか? ちょっと疑問では無いですか?
その疑問に答える為に、そのコルドンの上級の試験とはどんなものか?素人でも、
上級クラスになると、ココまでできるようになると言う実際の例を
ほんの少しご紹介しようと思います。
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コルドンにはお料理、お菓子、パンと3つの部門があり、今回ご紹介する
お料理部門は基礎、初級、中級、上級とコースがあります。
もちろん試験に 合格しないと上のクラスには上がれなく、落ちたら追試となる
試験です。 |
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追試で上がれない場合は、デュプロムももらえないのです。
(追試組はそこそこいますが、なんとか合格出来ます。) (私は追試組には、一度も入りませんでしたけどね♪)
上級だけは、壇上に上がってギャラリーの前で試験を受けるのです。
試験と言っても、そんなに緊張するものではないですし、この時ばかりは
アシスタントが試験する2人に対して1人つきますので、結構安心なんですよ。
(アシスタントの方は、プロですので、とっても頼りがいがあります)
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今回のテーマは『鯛』。鯛を使ってメイン1品ガルニチュール(つけ合わせ)
2品(全て4人分)を前日の仕込み3時間(シェフがご機嫌だと?1時間おまけでもらえたりします)
当日1時間45分で仕上げるのです。
大きな銀盆の上に全品をのせて、プレゼンテーションを するのです。 |
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野菜の切り方もままならなかった生徒さんが、フランス語でルセット(レシピ:配合表)を書けるまでになるのですから、物凄い
事ですよね。その生徒さんの作品は、鯛をホウレンソウで巻いて蒸したり(中にマッシュルームなどをシュエ(水分を出しつつ
炒める)したものが詰めてありました)、野菜のテリーヌを作っ
たり、赤ピーマンのムースを作ったり、 ジャガイモのガレットを作ったり。。。 |
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同じ『鯛』 というテーマですが、写真のように、一人一人、全く違うお料理が出来るのは、とても不思議ですよね。
皆さん、とても綺麗にオリジナルあふれるプレゼンテーションをしていました。 見た目も味も、食べた時の温度も全て採点の対象となります。
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上級クラスになると、そのままレストランのシェフとして働ける実力がついていますので、
(即戦力になるそうです)ほとんど落ちる人はいないのですが、それぞれ採点したシェフのコメントは違うので、そのコメントが生徒さんは気になるようです。
(すでにその時点でプロですよね♪) |
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ココまで来るのに、 やはり、全員が上のクラスに上がる訳では無く、途中でやめられる方も多くいらっしゃいます。
基礎や初級クラスでは40人近くいた生徒さんは上級クラスは10人以下になります。お菓子の場合は基礎のクラスで60人以上いる場合もあるそうです。
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よっぽど好きで無いと続かない厳しいものなのですね。
なんでもそうですよね。常々思う事ですが、好きな事と得意な事は、別
物で、続ける意識も上達するスピードも変わって来ますよね。
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こちらは、1年以上前の生徒さんの作品で、『カサゴ』がテーマでした。
毎回、テーマは変わり、肉や魚が交互に出題されます。肉でも、ウズラだったり、カモだったり、ホロホロ鳥だったり、もちろん牛や豚も登場致します。
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見てお分かりのように、コルドンはただのお嬢様の花嫁修行の料理学校では無く
、本格的なプロを目指す料理学校なのです。コルドンの優雅なイメージを想像して入ると痛い目に?合うかもしれません??かなり体育会系なんですよ。(笑) |
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料理とは人間が生きて行く上で大事と言われている『衣・食・住』の食の部分に当たる訳ですが、
美味しい料理で心が和んだり、幸せを感じたりするのは、素敵な事ですよね。
そんな素敵な事を皆様に伝えていけたらと思い、いつもこのサイトを作っています。
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この記事で皆様が少しでもお料理に興味を持って頂けたら嬉しく思います。 |
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