日本人は、マナーを気にします。それは、恥ずかしいと思う心があり、人に悪く思われたくない気持ちが諸外国よりも大きい民族だからと言えるからです。和を重んじる日本だからこそ、強く心に刻まれる良いものだと思います。

しかしながら、気にはしても実践が出来ていない、もしくは、長時間保っていられない人、いませんか？その謎を紐解いてみましょう！

こんな言葉をよく耳にしませんか？　　『いざとなったら出来る！』
残念ながら、このように言う人は全く出来ません。仮に出来たとしても、長くは続かないのではないでしょうか？これは『マナーは、あなた自身が映し出される日常生活の積み重ね』という事を認識していないためです。

例えば、ご家庭で箸置きを使ってないな....と思わせる行動の１つとして、茶碗に端を渡す行為（渡し箸）。食べ終わってホッとすると、ついつい自宅でやっている渡し箸をしてしまう。これはマナー違反と分かっていてもやっている日本人は多いのではないでしょうか？

この例からも分かるように、日頃のあなた自身の行動や仕草・言葉遣いが、いざと言うときこそ大きく出て来てしまうものです。日々の行動を見直してみましょう。

冬はコートをお店に預けますが、ここで男性は、自分のコートを脱ぐ前に、女性のコートを脱ぐのをさりげなく手伝ってあげるとスマートです。自分のコートを脱ぐのは、この後となります。女性は給仕の方のすぐ後ろ、その後ろに男性と続いて席まで案内されますので、この行為がとても自然になります。

ほんの小さな気遣いですが、カジュアルなレストランでコートを預ける時、自分のだけ預けるだけでなく、彼女のコートを先にウェイターに手渡しする習慣を付けるだけでも、いざと言う時にさりげなく出来るものです。

男性は、女性の重い荷物を持ってあげる。これは誰もが気づく事だと思いますが、果たして出来ているでしょうか？よく見る光景が、披露宴が終わった後、男性はほろ酔いで先に歩き、その後を妻が大きな引き出物を持って後を追っかけるという姿です。

とても傲慢でいつもこんな感じなんだろうな....と不憫に思う様子です。このような「自分さえ良ければいい」という行為は、周りから見ても良い印象には思えませんし、決して上品でも優雅でもありません。

常日頃、女性のバック以外の荷物を持ってあげたり、他人に対してもエレベーター等で先を譲るという行為をしていれば、出て来ない行為でしょう。是非、日頃女性に小さな気遣いをそっとしてあげてみては如何でしょうか？

食事をしている際、とても楽しくほろ酔いも手伝い、思わず日頃の大きな声で笑い過ぎたり、身振り手振りが大きくなってしまっていませんか？

楽しいのはとても良い事ですが、自分の知らない他人も周りにいる事を認識しましょう。身振り手振りが大きくなって、思わずフォークが床に落ちた事はありませんか？グラスを倒してしまう可能性もあります。周りで楽しんでいる方に不快な思いをさせるのはマナー違反です。是非、日頃の行動を振り返ってみては如何でしょうか？