 |
STEP29
:それでも、マナーに二の足を踏んでしまう方へ |
 |
|
*──レッスンを始めましょう!────────────────────────────.*.. |
フランス料理のマナーは、どうしても「慣れない」、「分からない」と敬遠されがちです。とは言いつつも、「マナーを知らないと恥ずかしい。知っておくべきなのだけれど。。。」というジレンマに悩まされている方も多いかと思います。
FELICIMMEでは、STEPごとに分けて気になるマナーをご紹介してきましたが、それでも、二の足を踏んでしまう方の為に日本の食事作法とそれぞれ比べてみました。これでマナーに対するハードルを低くしてみませんか?
|
 |
|
◆日本人ほど食事マナーにうるさい国は無い |
日本は、言わずと知れた「お箸の国」。子供の頃からお箸のマナーは母親からきっちりと仕込まれた方も多いでしょう。例えば、迷い箸、立て箸、探り箸、ねぶり箸、なみだ箸、寄せ箸、移り箸、渡し橋。。。それに加え、汁物のお椀のふたの置き場所は決まっており、右にあるものは右手で取り、左にあるものは左手で取る。手を受け皿にしてはいけない、直箸は失礼千万!など沢山あります。
日本人程、食事マナーにうるさい国は無いと言われる位、色々なタブーがあります。
これらを1つ1つの形式や動作を覚えようとすると、堅苦しく面倒くさいと思われますが、その裏側の意味を見れば、日本人なら誰でもやってはいけない事だと分かるものです。
|
◆日本の食事作法はなぜ生まれたか? |
一緒に食事している方に不愉快な思いをさせない。という事から、寄せ箸やこみ箸等の不快な行動を慎み、橋先は人に見せない配慮をし、食後の景色を見苦しくないよう食事中出た小骨や皮など皿のはじに寄せておくなど、日本の食事作法の基本は、人に対して不快感を与えない事です。
また、食事前に「いただきます。」食後には「ごちそうさまでした。」という言葉を発する事からも分かるように、自分以外の万物に対して思いを広げ、「感謝します。」と表現します。このように日本人は、人やもの、食材そのものに感謝し、生かしてもらえる慈しみ、それら全てへの思いから食事作法を生み出して来たのです。
こうして比べて見ると、和食を食べる作法もフランス料理を食べるマナー(それぞれのSTEPを読み返してみてください。)も、その本質(人やモノ、食材等への感謝や慈しみの心)は全く変わらないという事が、分かるかと思います。フランス料理のマナーは何も特別な事は無いのです。日本人の心があれば、マナーはスッと入って来るものばかりです。
|
◆食べ方は、その人の人生の生き方 |
FELICIMMEでは、「食べ方は、その人の人生の生き方」だと思います。
人や食材、器、時間など、食事に関わる事を大切に思う事が、毎日を大切に生きる事。そして、自分自身を大切にする事だと思います。食事を楽しく考える事が自分を楽しくさせ、食事を美しく考える事が、自分を美しくさせます。食事を大切に思う心は、自分を強くしなやかに生きさせる事に繋がるのだと思います。
毎日の食事を大切に思ってみませんか?心を込めて食事を頂く事がその人の生き方に表れると思います。食事のマナーはその心と共にあると思います。
|
|
*───────────────────────────────────────────.*.. |
★ 今回のポイント ★
「食べ方は、その人の人生の生き方」
食事のマナーはその心と共にある。
|
|