ARGOアルゴさん
お菓子のエクレア
今回はお菓子のエクレアについて話していきます。
日本でも大変有名なお菓子でシュークリームを長くしたような食べ物で、皆さんも一度は口にしたことがあるでしょう。
このエクレア、フランスではエクレールと呼ばれています。
名前の由来にはいくつかの説があり、焼いた表面に出来る割れ目が稲妻(仏語でエクレール=雷・稲妻)に似ていると言う説や、シュー生地にチョコレートがけをした部分が光って稲妻のようだからとか・・・後で一番有力だと思われる名前の由来を書きます。
エクレアは1850年にリヨンで生まれたお菓子だと言われています。リヨンの町は、ガリアの首都だった当時ルグトゥヌムとも呼ばれていました。
その町の名前は火と光の神であるガリアのルグ神に由来すると言われています。雷・稲妻という名のエクレアがこの町で生まれたのは偶然ではないでしょう。
エクレアにも使われているシュー生地は、数世紀前から揚げものや焼きものとしては知られていましたが、フランスの偉大なシェフ、アントナン・カレームがクロカンブーシュのために改良を加えました。
そうしたシュー生地で作るエクレアは最初、エクレールではなく、デュシェス「公爵夫人」と呼ばれていました。砕いたアーモンドと生地を手で丸めて棒状に長く伸ばしたものをオーブンで焼き、砂糖衣かカラメルをかけていました。
やがて時が経ち、アーモンドは使われなくなり、焼いた後にチョコレートやコーヒー味等のカスタードや生クリームを詰めるようになっていきました。
このお菓子は当時では珍しく、1人用(様々なサイズはあるが)のお菓子として作られ、中のクリームが飛び出たり食べ難く一口で食べてしまわなければならない事や、まさに電光石火、稲妻光のように一口で口に入れるという事から、エクレールという名前がついたというのが有力です。
日本では1927年に童謡の中で取り上げられたのが最初と言われています。
|
284件 |