まず、右のホワイトハニーは、キアヴェ と言う木(ペルーが原産で、1828年に初めてハワイに植えられ、ひときわ高い木です。乾季に落葉するシダのような葉が特徴で、葉の根元には鋭いトゲがあります。黄色い密集した小さな花が咲き、さやえんどうのような実を結びます。
)から採れる蜂蜜です。
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この木から採れる純正の蜂蜜は、真珠のような白い色をしていて
濃厚かつ繊細でした。蜂蜜の独特の強い香りは全くなく、上品な蜂蜜と言うのにふさわしく、後味は舌にまとわり付かないスッキリとしていつつ、口の中でとろけて行く感じで、私はこれまで味わった事の無い蜂蜜のお味でした。
自然な形で採取するのはとても難しく、 それを採るには、蜂が蜜を巣の中で熟成させた後、結晶になる前にとります。
一度結晶になると熱を加えないと液体になら無いのです。しかし、この蜂蜜は、熱を加えてしまうと、色・味・食感が損なわれてしまいます。
よって、短い採取期間に採らないと、この白い蜂蜜は採れません。とても神経を要する作業です。
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左のウィンターハニーは、マウナケア火山の標高2200フィート以上にある牧草地と森にある野草の蜂蜜(冬間のみ)と、夏の間あつめたキアヴェ
の木からとれる蜂蜜など、色々な花の蜜が混ざっている蜂蜜です。よってコクのある
味をより強めています。
ふたを開けた瞬間、濃厚な蜂蜜のポワ~~ンという香りが部屋中に広がる程の濃厚な香りです。味も濃厚で、なめた瞬間鼻から蜂蜜!!と主張する香りが抜けて行きました。この蜂蜜に負けない料理やお菓子は?と考えると、タルトタタンのようなフランスの伝統的な地方菓子に使うとさらに美味しく頂けるのでは?と思いました。
冬の間に何度も雨が降り、花の蜜が流れてしまう気候に対して、
このような質の高い蜂蜜が出来るのは、予測も出来ない程とても稀です。こちらも
熱を加えてしまうと、色、食感、フレーバーが変わるので、採取の際は
とても気を使うものだそうです。これらの蜂蜜、お試ししてみては如何でしょうか? |
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