美味しい食事と楽しい会話を堪能し、お勘定を支払ったら、帰宅となりますが、その時、どんな事を気をつけていますか？


とても些細な事ですが、ついつい忘れてしまって、実行できない時もあると思います。今一度、改めて見直してみませんか？

食事を始める時、なんと言っていますか？
「いただきます」と日本人なら皆が言います。何気なく言っていますが、改めて考えると本来の「いただきます」という言葉は、料理を作ってくれたシェフに、給仕をしてくれるサーヴィスマンに、目の前の人に感謝を込めて言います。そして、食材の命ひとつひとつに対して「私が生きる為に命を感謝していただきます。」と言う事だと思います。

では、その食事が終わったら、何を言うか？
「ごちそうさまでした」です。最後にこれが意外と言わない方がいます。お金を払ったのだから逆に感謝してもらいたい！と聞こえてきそうですが、そんな事は絶対にあり得ません。感謝する事にお金も立場も関係ないからです。

言わなくて分かるなんて事はありえませんし、恥ずかしがる事でもありません。逆に言えない・言わない自分を恥じてもいいと思います。「ごちそうさまでした」と言う事が、最後の『最大のマナー』です。

レストランでは、あなたを美味しく・楽しく・幸せにしてくれた場所です。
そんな幸せを与えてくれる為に、何人の人が料理を作って、給仕して、もてなしてくれたでしょうか？そう考えると、何度「ごちそうさまでした」、「ありがとうございました」を言ってもいい言葉だと思います。

是非、楽しかった思いを「ごちそうさまでした」、「ありがとうございました」でレストランに関わる人全てに伝える位の気持ちで言ってみてください。また来たいと思ったのであれば、「美味しかったです。また来ます！」と素直に言葉に出してみてください。レストランは、その言葉を待っています。また、どの料理がどのように印象に残ったか感想を言うと、「本当に美味しかった。」という気持ちが伝わりやすいです。

レストランもあなたを見ています。
見ているからといって、緊張する事はありません。あなたを楽しませる為に、あの料理は好きだろうか？今日はイベントなのだろうか？と色々と考えているのです。そんなレストランが好む客とは何か？１０項目挙げてみました。とても当たり前の事ばかりですが、ご自分は守れているでしょうか？

Step28までマナーを１つ１つ見てきました。如何でしたでしょうか？
全てに共通する事は、Step1で述べた通り、『マナーとは相手を不快にさせないルールである』という所につながります。

最後はレストランに対するマナーで締めくくりましたが、とてもシンプルで当たり前の事ばかりだと思います。ナイフとフォークの使い方がおぼつかなくても、相手を不快にさせる言動や行為をしない事が、大人のマナーで一番重要だとFELICIMMEは考えます。

大人のマナーを心に留めて、正式と言われるマナーは頭の片隅に置いて、是非、『美味しく・楽しく・幸福』な食事をなさってください。